■作品コンセプト
この作品は、画面は著作権フリーの写真素材CD-ROM3枚だけを使用して、静止画のカッティングでドラマを作るというものです。それも与えられたのは、オフィス関係で使用するような画像ばかり、使えるレタッチ・ソフトは、フォトショップだけ。エフェクトも同一画像内のみで2つの画像の合成は無し。似たような画像をパタパタ繰り返す簡易アニメ的方法もダメで、絵コンテやシナリオなどの事前準備は無く、編集はiMacDVのi-Movieのみ、という条件でどこまでドラマを構築できるか? というわけでその制作過程をも取り込んだ作品です。
■あらすじ
ある日、添付ファイル付のメールが・・・。
「今回の君の課題だが・・・・」「もし、期日までに完成しない場合には、添付ファイルからバクダンが・・・」
えらいこっちゃ。でも著作権フリーの写真素材ってけっこうドラマチック。静止画でということは、「ラジュテ」みたいな作品を作れってこと? でも、あれって役者使ってたしなぁ。おっ結構フリー素材にも役者はいる。ではこのサラリーマンを主人公にして、あっ、連続写真になってるぞ。
静止画で動きならブラしてみるか・・・。
■制作のきっかけ
仕事で使うことが多いフリー素材ですが、空撮あり、外国あり、結構重宝ですよね。これらは、デジタル環境ならではのお宝ですから、これを使わない手はありません(もちろん今回使ったのは、自分で買って登録してあります)。みんなで使う写真を決めて、それからいくつのストーリーを考えられるか競ったら、きっと面白いと思います。
■使用技法(使用アプリ等)
アニメと言えるかは、結構ボーダーラインでしょう。静止画で動きを感じさせるテクニックを考えるのはなかなかスリリングでした。編集はiMacDVのi-Movieを使いましたが、これは、優れモノ。必要最低限のものしかエフェクトなどはないのですが、私のような安価ノンリニア大好き人間にとってはなにより、止まらない、コマ落ちしない、速いというのが一番。これでA社のPもD社のEも使わなくなってしまい、百数十万円かかった機材は「どてすかでん」の街状態で放置されています。DV素材のものは、依頼者には「デジタルですからムニャムニャ」と言ってごまかし、今やビデオソフトやテレビ素材の制作にもi-Movieが活躍しています。別にAppleのまわしものではありませんが、イイです。コレは。
■スタッフ
昼間行雄ひとりです。
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